SSDに換装したCF-R6だが、メモリーを増設しない場合、512MB(内蔵分)となる。
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関連:Panasonic CF-R6の分解②(ハードディスクをSSDへ換装) CF-R7,CF-R8も同様
メモリーに入りきらなくなったデータは、SWAP領域に退避されるが、目下SWAP領域が500MBしかないので、SWAPが埋まるとシステムが不安定になる。
起動直後はSWAP領域は空いているが(1.3%使用)、
ブラウザなどのアプリを立ち上げると、SWAPが埋まっていき(69.2%使用)、
そのうち埋まってしまう(99.7%使用)。
この状態でメモリーが埋まると、逃げ場所が無くなりゲームオーバーだ。
最近のブラウザはメモリーを多く使用するので、これでは困る。
# 何がどのくらいのメモリーを使用しているかは、システムプロセスで確認できる。
というコトで、SWAP領域を増やすことにする。
# 後述するが、最も最適解はメモリーを増設すること。
GPartedというパーティション編集ソフトがあり、Ubuntuでも動くが、Ubuntuを起動させた状態ではパーティションの編集ができない。
そこで、GPartedをUSBメモリーに入れ、そこからBOOTしてパーティションを編集することにする。
まず、USBメモリーを用意する。
容量は500MBもあれば十分なので、余っている古いUSBメモリーでもいいだろう。
GParted用に作成したUSBディスクの状況
中のデータは全て消えるので、必要ならバックアップしておく。
次に、USBメモリーをFAT32でフォーマットする。
Windowsであれば、ドライブの右クリック>フォーマットからできるはずだ。
GPartedを入手する。
関連:GParted Live CD/USB/HD/PXE Bootable Image
最新版をクリックする(現時点では0.22.0-1)
ダウンロードするファイルの選択だが、
GPartedを起動させるPCが64bitCPUの場合は
gparted-live-0.22.0-1-amd64.zip
CoreDuo(CF-R6)など、32bitCPUの場合は、
gparted-live-0.22.0-1-i686-pae.zip
となる。
関連:Core Duo U2400は32bitまでの対応であり64bitには非対応
得たzipファイルを解凍し、その全部をUSBメモリーにコピーする。
GPartedを起動させるPCが64bitCPUの場合は
utils\win64\makeboot64.bat
CoreDuo(CF-R6)など、32bitCPUの場合は、
utils\win32\makeboot.bat
を実行する。
何かキーを押してしばらく待つと、以下の画面になるので、何かキーを押してウィンドウを閉じる。
GPartedの起動USBメモリーの完成。
GPartedを起動させるPCに作成したUSBメモリーを挿し、PCを起動。
BIOSまたはUEFIに入る(CF-R6ならF2キー)。
自動順序を変える(USBメモリーを最優先にする)。
CF-R6なら、F5,F6で起動順位の上下ができる。
設定を保存し、USBメモリーを挿したまま再起動。
USBメモリーから起動する。
この時、以下の表示になったら、作成したUSBとCPUのbit数が合っていないので、作成し直すこと。
This kernal requires an x86-64 CPU, but only detected an i686 CPU.
Unable to boot – please use a kernel appropriate for your CPU.
先述したが、古いCUPには32bitにしか対応していないものがある。
CF-R6に使用されているCoreDuo(Core2Duoではない)は、32bitまでの対応だ。
関連:Core Duo U2400は32bitまでの対応であり64bitには非対応
以下の画面になったら、GParted Liveを選択し、Enterを押す。
以後、途中で止まるように見える場合でも、待つこと。
# USBメモリーが低速であったり、USB3.0の高速モデルであっても、PC側がUSB2.0とか。
キーマップは「Don’t touch keymap」のままで。
言語選択は「15(日本語)」がいいだろう。
あとはGUIであり、マウスカーソルが出現し、タッチパッドで操作できる。
<元の構成>
/dev/sda1:boot
/dev/sda2:extended(500MB)
/dev/sda5:linux-swap(同上)
/dev/sda3:ntfs
<行う操作>
sda1を縮小し、sda2を拡大し、その中の/dev/sda5を拡大。
今回は、sda1を4.5GB縮小し、その分、sda2とsda5を4.5GB拡大、SWAP領域を元の500MBから5GBへ拡大した。
Ubuntu上のGPartedでは操作できない操作が可能になっているはずだ。
Applyでディスクの操作が始まるので待つ。
ディスクの操作中は、電源を落とさないこと。
よって、ACアダプターでの駆動が基本。
操作が終了したら、GPartedを終了し、電源を落とす。
USBメモリーを抜く。
BIOSまたはUEFIで起動順位を戻す(SSDが最優先)。
Ubuntuが起動したら、ディスクを確認。
SWAPが5.2GBとなっていることが分かる。
次に、システムリソースを確認。
SWAPが4.9GBとなっていることが分かる。
以上で、SWAP領域の拡大操作は完了である。
メモリーに入りきらなくなったデータは、SWAP領域に退避される。
SWAP領域の速度はメモリーに比べると格段に遅いが、ハードディスクではなくSSDなので、まだ耐えられるレベルだろう。
SWAP領域の拡大により、SWAP領域が埋まって不安定になる問題は解消される。
軽い用途では、メモリーを512MBから増設しなくても何とかなる?
当然、快適性を求めるなら、メモリー増設が最も確実。
SSDが高速であっても、メモリーには全く及ばない。
多くのタブを開くとか、複数のブラウザを開き、タブ間、ブラウザ間を往復したりすると、SWAPからメモリーへの書き戻しに時間を要すためか、動作が緩慢になる。
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