熱杉流かつ遅杉流、Panasonic(旧松下)のノートパソコンである、CF-R6。
Linux(Ubuntu)を入れているが遅いので、手を加えることにする。
ノートパソコンで遅い場合は、CPUやメモリもそうだが、固定ディスクがハードディスクであるのが大きな原因だ。
特にノートパソコン用の2.5インチのハードディスクは、悲惨なくらい遅い。
ということで、これをSSDに換装することに。
使用したSSDは、引退し余っていたC300-MTFDDAC064MAG(64GB)。
大きなファイルは置かないので、64GBもあれば十分だ。
だが、CF-R6のハードディスクを換装するには、ほぼ全分解しなければならない(後継のCF-R7やCF-R8もほぼ同じ構造)。
分解の手順は、以下。
関連:Panasonic CF-R6の分解①(ハードディスクをSSDへ換装)
入っていたハードディスクは、東芝のMK6034GSX(60GB)
ハードディスクを取り出したら、例の玄立(KURO-DACHI/CLONE/U3)にSSDと共に立て、内容をコピーする。
# データ消去機能付きのKURO-DACHI/CLONE+ERASE/U3でも可能。
容量は、コピー元よりもコピー先の方が大きくなければならない。
今回は
・コピー元:MK6034GSX 60GB
・コピー先:C300-MTFDDAC064MAG 64GB
なので、問題なくコピーできる。
玄立はフォーマット形式などに関係なくコピーするので、WindowsであるかとかLinuxであるとかも関係なくコピーできる。
玄立をスタンドアローン(PCに接続しない)にし、前面にあるコピーボタンを長押しすると、コピーが始まる。
60GB前後のコピーなので早く終わるかと思いきや、これが時間を要した。
おそらく、読み出し側(ハードディスク)が激遅であるためだろう。
コピーが終了したら玄立からSSDを外し、CF-R6に組み込む。
分解と逆の手順で組めば、終了。
完全に組んでしまう前に、Ubuntuが起動するかを確認するとよいだろう。
換装後は、Ubuntuの起動が速くなり、起動後の動作も速くなり、比較にならないくらい快適。
メモリが512MBなのは変わらないので、多くのアプリやブラウザのタブを立ち上げるともたつくが、ハードディスクのような悲惨な遅さはない。
なお、速度を測ってみると
Sequential Read : 36.006 MB/s
Sequential Write : 35.057 MB/s
Random Read 512KB : 21.319 MB/s
Random Write 512KB : 19.853 MB/s
Random Read 4KB (QD=1) : 0.418 MB/s [102.1 IOPS]
Random Write 4KB (QD=1) : 0.830 MB/s [202.5 IOPS]
Random Read 4KB (QD=32) : 0.485 MB/s [118.4 IOPS]
Random Write 4KB (QD=32) : 0.843 MB/s [205.8 IOPS]
Sequential Read : 196.216 MB/s
Sequential Write : 73.833 MB/s
Random Read 512KB : 183.930 MB/s
Random Write 512KB : 18.970 MB/s
Random Read 4KB (QD=1) : 19.573 MB/s [4778.5 IOPS]
Random Write 4KB (QD=1) : 13.284 MB/s [3243.1 IOPS]
Random Read 4KB (QD=32) : 21.551 MB/s [5261.4 IOPS]
Random Write 4KB (QD=32) : 16.763 MB/s [4092.4 IOPS]
となり、SSDの圧勝(当然)。
本当はもっと速いはずなのだが、今回は深くは追わない。
SSDの容量に関してだが、まず、60GBを64GBにコピーしたので、4GBがSSDの終わりに空くことになる。
これをフォーマットしてやり、4GBのドライブとして使用する。
次に、64GBという容量についてだが、これは目下、十分に空いている。
あとは、MicroDIMMを入手してメモリを増設すればよい。
基板上に512MBのメモリが直付けされており、空きメモリスロットは1つ。
そのスロットに、1GBまでのメモリが載り、合計1.5GBとできる。
メモリの増設にはハードディスク換装のような面倒杉流分解は不要で、底面のメモリスロットのカバーを外すだけでアクセスできる。
注意すべきことは、CF-R6のメモリが、SO-DIMM(200ピン)ではなく、MicroDIMM(172ピン)であること。
・Panasonic 純正メモリ MicroDIMM PC2-4200/DDR2-533 1GB DDR2 SDRAM 172Pin
・MicroDIMM 1GB 172pin PC2-4200 DDR2 533 CL4
・No brand MicroDIMM 1GB PC2-4200 DDR2 533 172ピン
後継のCF-R7もMicroDIMM(172ピン)であり、安価で入手しやすいSO-DIMM(200ピン)となったのは、CF-R8からである。
で、分解時にグリスを塗り替えた、CPUの温度は?
Core 0:65度
Core 1:64度
室温20度、アイドル時でこのくらい。
まだ3月なのでこれで済んでいるが、今後、気温が上がると危険?
関連:不動のCF-R8からファンを取り出し、CF-R6に移植?
関連:CF-R6は、遅杉且熱杉流!危険杉流「ファンレス」PC
関連:とにかく熱杉のCF-R6、その活用方法は? (ディスク換装,メモリー増設)
CF-Rシリーズは、光学ドライブはないが、1kgを切る、非常に軽いBODYが特長であり、ビジネス用途で使用されていた。
そのため、リースアップ品がオークションで安く見られ、数千円で落札できる。
・ヤフオク CF-R6
・ヤフオク CF-R7
・ヤフオク CF-R8
第一線で使うのは難しいが、サブ機や試験機なら十分使用可能。
Ubuntuなら、OS代も無料だ。
Ubuntuをインストールしたら、液晶モニターも、タッチパッドも、サウンドも、Wi-Fiのドライバも、SDカードスロットのドライバも、自動で入った。
SDカードスロットは、SDHCにも対応している。
Debian(無料)を入れて、WEBサーバーやDBサーバーにする手もある。
関連:Linux関連の投稿
関連:DB関連の投稿
バッテリー搭載なので、停電時も安全w
入札時に注意すべきことは、以下。
CoreDuo(Core2Duoではない)モデルが存在し、その場合は64bitOSは入らない(32bitのみ)。
Core2であっても、Soloモデルはシングルコアなので避けるべき。
関連:遅杉流CPU、Core2 Solo SU3500 (1.4GHz,シングルコア,ULV SU3500)
また、BIOSパスワードがかかっているものも避けよう。
・ヤフオク CF-R6
・ヤフオク CF-R7
・ヤフオク CF-R8
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