8MB化したSSD(X25-M SSDSA2MH080G1GC)の回復作戦 – 多大な犠牲の上に成功!

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8MBとなってしまったIntelのX25-M SSDSA2MH080G1GC(80GB)だが、

Intel_X25-M_SSDSA2MH080G1GC

関連:[4294967.3GB] X25-M SSDSA2MH080G1GC(80GB) [8MB]

関連:[速報] 1台で4PB(4,294,967GB)のSSDを入手! [4294967.3GB]

Intel SSD Toolbox(Intel Solod-State Drive Toolbox)の、SecureEraseで回復できるとの情報を得て実行してみることに。

USB接続では認識されないので、SATA接続する必要がある。

Intel SSD Toolboxを起動すると、モデルに「8MB」とあり、シリアル番号が「BAD_CTX」となっていて、異常である。

また、S.M.A.R.T.も取得できていない。

Intel SSD Toolbox

CrystalDiskInfoでも同様だ。

CrystalDiskInfo

Intel SSD ToolboxでSecureEraseを実行しようとするも、

SecureErase

Security Frozen(Security Freeze Lock)状態で不可。

Security Frozen(Security Freeze Lock)

指示に従い、電源ケーブルを抜き差ししても不可。

Intel SSD Toolboxが固まる(応答なし)、落ちる、検出されず(消える)など。

固まる

落ちる

検出されず

TxBENCHを併用する方法も不可。

TxBENCH

TxBENCH

Intel Rapid Storage Technologyで改善との話だが、入れようにも入らず。

RST

RST

要は、Security Frozen状態を解除できないのね。

SATAのモードを疑い、UEFI(BIOS)でIDEモードにすると、SSDが認識されない。

再度再起動で認識され、SecureEraseが実行されるも、

SecureEraseを実行

途中で見失う始末。

途中で見失う

再起動時すると、IDEだとUEFI(BIOS)で進まなくなる。

AHCIにすると他の正常なHDD群に「ミラー崩れ」や「初期化されていません」が発生、巻き込んで逝くという大惨事wwwwwwwwww

巻込逝!

終~了~(by 鬱村Produce)

まぁ、他のハード環境があればそちらで試せばいいのだが、Linuxがあるので、そちらで行うことにした。

SSDを、Ubuntuが入っているノートPCにUSB接続する(内蔵できないため)。

8.4MBのSSDが確認できるので、デバイス名(sdx)を確認する。

デバイス名

今回は「sdb」であった。

なお、この時点ではWindows同様、何も操作できない。

初期化中にエラー

SSDの状態を確認するため、ターミナルで以下の操作。

sudo hdparm -I /dev/sdb

not frozen

not frozen

この時点で「not frozen」であったが、「frozen」なら、SSDのケーブルを抜き差しして「not frozen」にする。

パスワードを設定する。

ここでは安易に「password」とした。

sudo hdparm –user-master u –security-set-pass password /dev/sdb

設定したパスワードを使い、SecureErase(SecurityErase)を行う。

sudo time hdparm –user-master u –security-erase password /dev/sdb

一瞬で終了したので、「?」となるが。

関連:Linuxを使用したSecureEraseの手順

SSDをLinuxから取り外し、Windows機にUSB接続し、ディスクの管理。

Ubuntuで作った7MBの領域は確認できなかったが、74.53GBで認識されている。

74.53GB

初期化、パーティション作成後、フォーマットすると、74.53GBで使えるようになった。

Intel

Intel SSD Toolboxで、表示が正常になっている。

Intel SSD Toolbox

CrystalDiskInfoでも、表示が正常になっている。

CrystalDiskInfo

ファームウェアは「045C8610」となっている。

だが、このままではまた逝く可能性があるので、8MB化防止の対策がされたファームウェアを適用する必要がある。

ファームウェアのアップデートはIntel SSD Toolboxで行うが、USB接続ではIntel SSD Toolboxで認識されないため、SATA接続にして行う。

このSSDはIntel SSD Toolboxからのファームウェアのアップデートに対応していないので、

https://downloadcenter.intel.com/product/78570/Intel-SSD-X25-M-Series

https://downloadcenter.intel.com/download/18363/Intel-Solid-State-Drive-Firmware-Update-Tool

となるが、ISOファイルをDVDなどに焼いて実行しなければならない。

ISOファイル

関連:ヤリ方

USBから実行する方法もあるけど、面倒杉流!

電源を落とし、焼いたDiscやUSBなどから起動する。

UEFI(BIOS)で起動順序を変えたりする必要があり、面倒。

焼いたDiscやUSBなどから起動すると、以下の画面となる。

ライセンス

なお、この画面ではマウスが使用可能だ。

対象のSSDが表示されるので、「Update」をクリック。

Update

ファームウェアが「045C8610」→「045C8820」になるようだ。

「Yes」をクリック。

Yes

しばらく待つと、以下の完了画面となる。

完了画面

下にある「Close」をクリックすると、以下の画面になるので、

Shutdown

「Shutdown」をクリックすると、電源が切れる。

UEFI(BIOS)で起動順序を戻し、Windowsを起動。

Intel SSD ToolboxでもCrystalDiskInfoでも、「045C8610」→「045C8820」になっていることが確認できる。

Intel SSD Toolbox

CrystalDiskInfo

なお、ファームを上げることにより、CrystalDiskInfoでのS.M.A.R.T.の項目が8→12に増えていることに気付く(4つ増加)。

使用時間などの初期化がされるという情報もあったが、されないみたいね。

この後、Intel SSD Toolboxで「診断用完全スキャン」を実行しておくとよい。

診断用完全スキャン

以上で回復終了。

デアルガ…

診断用完全スキャン

アレwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

診断用完全スキャン

アルェ??

Intel SSD Toolbox(別のソフトでも可)で全域をSecureEraseしてから、再度「診断用完全スキャン」を行うべきだろう。

物理フォーマット系(厳密には物理フォーマットではないが)のツールでも可?

DISK FORMATTER

<謎な点>

Windows上では「frozen」だったのが、Linux上では「not frozen」であったこと。

単に接続の問題(SATA/USB)かもしれないが、Intel SSD ToolboxではUSB接続を受け付けないため、SATA接続とするしかない。

SSDSA2MH080G1GCの不良は、単なるファームウェアの不具合ではないのか?

そうなら、データは諦めるとして、ファームウェアを書き換えるだけでいいと思うのだが。

SecureEraseが必要ということから考えると、そう単純なものではないのだろう。

というコトで、最悪の被害と引き換えに、たった80GBのSSDが戻ってきた次第wwwwwwwwww

接続形式(SATA,USB)が試行パターンの増加となり、面倒杉流!
SATAのモード(AHCI,IDE)が試行パターンの増加となり、面倒杉流!
OS環境(Windows,Linux)が試行パターンの増加となり、面倒杉流!
ハード環境が試行パターンの増加となり、面倒杉流!

さらに、SATAといっても、マザーボードによっては複数あるので注意。
ASMediaなどの独自チップとか、SiI3132などの増設カードとか、そんな類。
そのどこにつなぐかが試行パターンの増加となり、面倒杉流!

あと、実用環境ではヤラないことwwwww
コノスジのヒトは、仮組等の試験環境を持っていると思うんで、そちらでヤルこと。

本件、まだ続く予定。

SecureErase、診断用完全スキャン、その他。

関連:8MB化から回復したSSD(X25-M SSDSA2MH080G1GC)のその後の処理 SecureErase,診断用完全スキャン,速度計測,045C8820

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