WindowsのソフトウェアRAIDで構築したミラーリングの再構築方法

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Windows7 Professionalの標準機能であるソフトウェアRAIDを使ったミラーリングに於いて。

# Windows10 Proで同様である。

ディスクAとディスクBでミラーリングを組んでいて、ディスクBが異常となり、それをディスクCに交換し、再度ミラーを構築する方法。

関連:ソフトウェアRAID(ミラーリング)の片方に不良が発生

まず、CrystalDiskInfoなど使用し、ディスクBの型式とシリアル番号を掴む。

型式とシリアル番号(CrystalDiskInfo)

パソコンの電源を落とす。

ディスクBを、物理的に取り外す。

ディスクの特定には、上で得た型式とシリアル番号(S/N)を使う。

シリアル番号(S/N)

写真の「-S35」とか「-3YQ」というラベルはシリアル番号の末尾であり、ケース前面からディスクの特定をしやすくするため。
シリアル番号はラベル面に書いてあるが、前面からの確認はできない(あっても非常に小さい)。

ディスクC(空のディスク)を取り付ける。

電源を入れる。

「ディスクの管理」を開く。

下のように、ディスクCが「未割り当て」で追加されている。

ディスクAは「正常」であるが、相方のディスクBがないので、ディスクBは「不足」であり「失敗」となっている。

ディスクの管理

ディスクAに相方を追加するため、ディスクAを右クリックして「ミラーの追加」を選択する。

ミラーの追加

取り付けたディスクCを選択し、「ミラーの追加」をクリックする。

ミラーの追加

「ミラーの追加」がグレーアウトして選択できない場合、ディスクのサイズを確認しよう。
追加するディスクは、その相方のディスクよりも容量が大きくなければならない。
稀に、同型式のディスクでも容量が異なる場合があるが、そのあたりに関しては以下を参照のコト。

関連:ミラーの追加がグレーアウトして選択できない事案とその解決方法 ソフトウェアRAID ミラーリング Windows10

ダイナミックディスクにする必要があるので、「はい」を選択する。

ダイナミックディスクに変換

「再同期中」と表示され、ミラー構築が始まる。

再同期中

「再同期」というのは、ディスクAの内容をディスクCにコピーした上で、ミラーを構築する作業のこと。

ディスクの容量にもよるが、かなりの時間を要する。

しばらくすると、進捗度(%)が表示されるようになる。

進捗度(%)

これが100%なるまで待つ。

再同期中もそのドライブへのアクセスは可能であるが、何もしない方が早く終了する。

進捗が100%になったら、進捗表示は消え、「正常」と表示される。

ミラーの再構築が完了

この時、進捗(%)が表示されない問題がある。詳細は以下。

関連:再同期中の進捗(%)が表示されない問題 Windows7 Windows10

これで、ミラーの再構築は完了だ。

なお、取り外したはずのディスクBは、ディスクの管理に「不足」「失敗」として残ったままなので、右クリックして削除してしまおう。
物理的に除去しているので、この操作をしても問題ない(ディスクBに影響を与えない)し、ディスクBは既に御役御免(クァイコ,You’re fired!)だ。

ボリュームの削除

さて、クヴィになったディスクBはどうするか?

ディスクBにはミラーの一員であったという情報が記録されているので、ディスクBの情報が不要(だと思うが)なら、diskpartのcleanで消してしまおう。

以下の記事内に、diskpartのcleanについて書いてある。

関連:ミラーの追加がグレーアウトして選択できない事案とその解決方法 ソフトウェアRAID ミラーリング Windows10

消した後の処遇であるが、軽微な不良(S.M.A.R.T.だと05,C5,C6あたり)であれば別用途での再使用も可能であるが、当然オススメはできない。

05-C5-C6_WD20EARS

# このように、
# 05 代替処理済のセクタ数
# C5 代替処理保留中のセクタ数
# C6 回復不可能セクタ数
# あたりに不良の発生したディスクが、大量に転がっている罠。

WD20EARS_anim

関連:WD20EARS(WDの2TBハードディスク)が全滅wwwwwwwwww

廃棄(ス)てるのもアレなので、万一のために予備として持っておくといいだろう。

あとで分からなくなるのを避けるために、その旨を記したラベルを貼付しておく。

このように、ミラーを組んで運用していると、いずれは不良が発生し、交換→再構築が必要になる。

だが、交換しようにも、交換用のディスクがなければ交換できない。

よって、ミラー構築時に交換用も含めて購入しておくと、速やかに再構築が可能となる。

交換用は同型式、同容量である必要はなく、ディスクAよりも容量の大きいディスクであれば組むことができる。

但し、2TBディスクに3TBのディスクを追加しても、その内の2TBしか使用できないので、無駄に感じるだろう。

新規に3TBのディスク×3台を購入し、2台でミラーを構築(1台は予備)、新規にミラーを組んで、ミラー内のデータの全てをそちらにコピーした方がいいかも。

ミラーが全く新しい構成となるので、劣化を気にする必要がなくなる上に、容量も増える。

今はハードウェアが非常に安い時代なので、無理に古いものを使い続ける利点はない。

ミラーの構築は面倒で時間がかかるので、どうせ組むならできるだけ大きな容量で。

容量不足という精神攻撃(イルァイルァ)からも解放される。

新ミラーにデータが移ったら、旧ミラーは解除し、別用途で使うか、売却してしまおう。

もちろん、データ消去ソフトでデータを抹消してから売るべきのは、言うまでもない。

次の入手者にデータを復元されてしまう危険性があるからだ。

関連:ミラーの追加がグレーアウトして選択できない事案とその解決方法 ソフトウェアRAID ミラーリング Windows10

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