電源をOFFにしても鳴り続ける、危険杉流ラジオであるICR-S71。
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故障の原因は、やはり水分の内部への侵入だろうね。
え?
ICR-S71は、防滴仕様(JIS防滴II形)では?
と思うが、どう見ても脆弱なツクリである。
本体上面には、3つのツマミがある。
左から、電源、音量、選局
これらのツマミは、上に引くとカンタンに取れてしまう。
本体落下時に上面カバーが開けば、容易に取れて紛失となるだろう。
ツマミの裏面にはグリスが塗布されているが、摩擦の点だけでなく、防水の意味もあるのだろう。
が、このツマミを外したら、その奥はもう内部。
カンタンに水が入ってしまう。
ツマミがカンタンに取れるくらいなので、この部分から水分が入ることは十分考えられる。
止めているネジを外し、内部を見てみる。
裏ブタ。
裏ブタとの間にはパッキン(ゴム)が噛まされている。
電源スイッチの下部(同調ランプ裏)が腐食している。
あと気になるのが、スピーカー。
スピーカー前面に水が当たると、どうなるのか?
スピーカーがプラスティックでなければ水が入るだろうし、水滴ほどの大きさでなくても、湿気は確実に入るだろう。
湿気がスピーカーを通過し本体内部に侵入。
基板を腐食させる。
上面カバーを閉じた状態(選局や音量調整は不可)で使用し、使用後は速やかに乾燥させる、といった留意をしないと、水分が本体内部に少しずつ侵入、湿気により基板が腐食し、いずれダメになるだろう。
浴室での使用に、毎回そんな配慮をしてられない。
普通は、濡れたまま、湿気の溜まる浴室に放置だろう。
まぁ、JIS防滴II形は「鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴に対する保護」であるから、大した保護ではないのであるが。
が、本体を閉じているネジが錆びていることからも分かるように、水に対する配慮が少なすぎる。
ヌレるようなモノ(防滴品)に、錆びるようなネジを使うかね…
ステンレスネジではあるが、SUS316(ニッケルが多い)のような上級の防錆ネジではないのだね。
ステンレスネジは錆びないのではなく、錆びにくいだけ。
ニッケルをほとんど含まない18クロム(SUS430系)や、含んでも少ないSUS301は、環境によっては錆びが生じる。
このラジオは、防滴を謳っている以上、デジタル一眼カメラのグリップ部のネジが錆びるのとは、ハナシが違うのだ。
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