動画をエンコードする際に、ソフトウェアエンコードではなく、QSV(ハードウェアエンコード)を使うと、CPU負荷が少なく、かつ短時間でエンコードできる。
QSV(Quick Sync Video)の使えるCPUは限られており、以下のようなものがある。
Intel HD Graphics 3000
Core i7-2600K(Sandy Bridge)など
DirectX 10.1
QSV 1.0
Intel HD Graphics 4000
Core i7-3770K(Ivy Bridge)など
DirectX 11.0
QSV 2.0
Intel HD Graphics 4600
Core i7-4770K(Haswell)、4790K(Haswell Refresh)など
DirectX 12
QSV 3.0
Iris Pro Graphics 6200
Core i7-5775C(Broadwell)など
DirectX 11.2/12
QSV 4.0
Intel HD Graphics 530
Core i7-6700K(Skylake)など
DirectX 12
QSV 5.0
Intel HD Graphics 630
Core i7-7700K(Kaby Lake-S)など
DirectX 12
QSV 6.0
UHD Graphics 630
Core i7-8700K(Coffee Lake)など
DirectX 12
QSV 6.X
Core i7を中心に挙げているが、今はCore i5やCore i3、Pentium、Celeronでも使えることが多い。
が、Intel HD Graphicsのグレードが劣る場合があるので、CPUが持つIntel HD Graphicsの種類を確認すること。
また、Skylake世代のPentiumの多くはHD530だが、安価なG4400はCeleronと同じHD510であるというような罠もあるので注意。
・G4520:HD530
・G4500:HD530
・G4500T:HD530
・G4400:HD510
・G4400T:HD510
Pentiumの中にコソーリCeleronレヴェルのシナモノを混ぜるとは、M$だけでなくIntelもアレだよね(Windows+Intel=Wintel)。
QSV(Quick Sync Video)は、対応初代(QSV 1.0)であるIntel HD Graphics 3000でも可能だが、エンコードソフトによってはエラーとなってエンコードできない場合があるので注意。
関連:XMedia RecodeでQSV(Quick Sync Video)エンコードできない Windows7 Core i7-2600K
関連:XMedia Recode QSV(Quick Sync Video) エンコード 失敗 エラー
画質を求めるならソフトウェアエンコードで「丁寧に」エンコードすべきだが、できたモノをQSVのソレと比較すると、相当よく見ないと分からないレベル。
以下もQSV(Quick Sync Video)によるエンコードである。
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画質的な劣りが少なく、圧倒的に短時間で済むQSVは便利だ。
なお、画質と速度は世代が進むにつれて向上しているようなので、古いCPUで古いQSVしか使えないのなら、新しいモノに買い替えるのも手だ。
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