CPUとIntel HD Graphics,DirectX,QSV(Quick Sync Video)の関係

この記事は約4分で読めます。
スポンサーリンク

動画をエンコードする際に、ソフトウェアエンコードではなく、QSV(ハードウェアエンコード)を使うと、CPU負荷が少なく、かつ短時間でエンコードできる。

QSV(Quick Sync Video)の使えるCPUは限られており、以下のようなものがある。

Intel HD Graphics 3000
Core i7-2600K(Sandy Bridge)など
DirectX 10.1
QSV 1.0

Intel HD Graphics 4000
Core i7-3770K(Ivy Bridge)など
DirectX 11.0
QSV 2.0

Intel HD Graphics 4600
Core i7-4770K(Haswell)、4790K(Haswell Refresh)など
DirectX 12
QSV 3.0

Iris Pro Graphics 6200
Core i7-5775C(Broadwell)など
DirectX 11.2/12
QSV 4.0

Intel HD Graphics 530
Core i7-6700K(Skylake)など
DirectX 12
QSV 5.0

Intel HD Graphics 630
Core i7-7700K(Kaby Lake-S)など
DirectX 12
QSV 6.0

UHD Graphics 630
Core i7-8700K(Coffee Lake)など
DirectX 12
QSV 6.X

Core i7を中心に挙げているが、今はCore i5やCore i3、Pentium、Celeronでも使えることが多い。

が、Intel HD Graphicsのグレードが劣る場合があるので、CPUが持つIntel HD Graphicsの種類を確認すること。

また、Skylake世代のPentiumの多くはHD530だが、安価なG4400はCeleronと同じHD510であるというようなもあるので注意。

・G4520:HD530
・G4500:HD530
・G4500T:HD530

・G4400:HD510
・G4400T:HD510

Pentiumの中にコソーリCeleronレヴェルのシナモノを混ぜるとは、M$だけでなくIntelもアレだよね(Windows+Intel=Wintel)。

QSV(Quick Sync Video)は、対応初代(QSV 1.0)であるIntel HD Graphics 3000でも可能だが、エンコードソフトによってはエラーとなってエンコードできない場合があるので注意。

関連:XMedia RecodeでQSV(Quick Sync Video)エンコードできない Windows7 Core i7-2600K

関連:XMedia Recode QSV(Quick Sync Video) エンコード 失敗 エラー

画質を求めるならソフトウェアエンコードで「丁寧に」エンコードすべきだが、できたモノをQSVのソレと比較すると、相当よく見ないと分からないレベル。

以下もQSV(Quick Sync Video)によるエンコードである。

関連:[全28枚] SONY α77II(ILCA-77M2)のISO感度による画質比較 [夜景]

画質的な劣りが少なく、圧倒的に短時間で済むQSVは便利だ。

なお、画質と速度は世代が進むにつれて向上しているようなので、古いCPUで古いQSVしか使えないのなら、新しいモノに買い替えるのも手だ。

関連:Core i7-2600K(SandyBridge)からCore i7-6700(Skylake)へ移行シチャウ件 H170M Pro4(ASRock) TS2133HLH-16GK(Transcend)

関連:Core i7-2600K(SandyBridge)からSkylakeへの移行検討 Core i7-6700K,Core i7-6700,Core i5-6500,Core i3-6300,Pentium G4500

関連:組立作業 Core i7-6700(Skylake) H170M Pro4(ASRock) TS2133HLH-16GK(Transcend)

タイトルとURLをコピーしました