ハードディスクのタイムセール(特価販売)が行われることがあるが、特価情報に関してはコチラを。
WD(Western Digital,ウエスタンデジタル)の3.5インチハードディスクには、青(Blue)、緑(Green)、黒(Black)、赤(Red)、紫(Purple)があるのはご存知だろう。
WDの青(Blue)の例 – WD50000AAKS
WDの緑(Green)の例 – WD20EARS
この色の違いと意味、そして選択方法(選び方)はどうなっているのだろうか?
・WD Blue(青):日常の作業に最適なパフォーマンスと信頼性
・WD Green(緑):低温・静音動作、大容量
・WD Black(黒):パワーコンピューティングを実現する最高のパフォーマンス
・WD Red(赤):RAID環境向けに検証、設計
・WD Purple(紫):最大32台のカメラを設置し、個人宅、ホームオフィス、スモールオフィス向けの監視システム
監視カメラは24時間365日の録画を伴うため、その用途に最適化されているようだ。
WD(Western Digital)は、RAID用にはRed(赤)を使うように薦めているが、
私は、安価なGreen(緑)をRAIDに使っていたりする。
■ WD Blue(青):日常の作業に最適なパフォーマンスと信頼性
500GB:WD5000AZRZ/AFP
WD Blue 500GB SATA6Gb/s WD5000AZRZ/AFP
1TB:WD10EZRZ/AFP
WD Blue 1TB SATA6Gb/s WD10EZRZ/AFP
2TB:WD20EZRZ/AFP
WD Blue 2TB SATA6Gb/s WD20EZRZ/AFP
3TB:WD30EZRZ/AFP
WD Blue 3TB SATA6Gb/s WD30EZRZ/AFP
4TB:WD40EZRZ/AFP
WD Blue 4TB SATA6Gb/s WD40EZRZ/AFP
5TB:WD50EZRZ/AFP
WD Blue 5TB SATA6Gb/s WD50EZRZ/AFP
6TB:WD60EZRZ/AFP
WD Blue 6TB SATA6Gb/s WD60EZRZ/AFP
500GBという小容量はBlue(青)にしかないが、割高(1TBや2TBと大して変わらない)なので、特に理由のない限り選択する必要はないだろう。
■WD Green(緑):低温・静音動作、大容量
1TB:WD10EZRX
WD Green 1TB SATA6Gb/s 64MBキャッシュ IntelliPower WD10EZRX
2TB:WD20EZRX
WD Green 2TB SATA6Gb/s 64MBキャッシュ IntelliPower WD20EZRX
3TB:WD30EZRX
WD Green 3TB SATA6Gb/s 64MBキャッシュ IntelliPower WD30EZRX
4TB:WD40EZRX
WD Green 4TB SATA6Gb/s 64MBキャッシュ IntelliPower WD40EZRX
5TB:WD50EZRX
WD Green 5TB SATA6Gb/s 64MBキャッシュ IntelliPower WD50EZRX
6TB:WD60EZRX
WD Green 6TB SATA6Gb/s 64MBキャッシュ IntelliPower WD60EZRX
後述するが、Green(緑)が最もコストパフォーマンスに優れたモデルで、個人用途であれば最も売れている色である。
■WD Black(黒):パワーコンピューティングを実現する最高のパフォーマンス
1TB:WD1003FZEX
WD Black 1TB SATA6Gb/s 64MBキャッシュ 7200rpm WD1003FZEX
2TB:WD2003FZEX
WD Black 2TB SATA6Gb/s 64MBキャッシュ 7200rpm WD2003FZEX
3TB:WD3003FZEX
WD Black 3TB SATA6Gb/s 64MBキャッシュ 7200rpm WD3003FZEX
4TB:WD4003FZEX
WD Black 4TB SATA6Gb/s 64MBキャッシュ 7200rpm WD4003FZEX
5TB:WD5001FZWX
WD Black 3.5inch 5.0TB 128MB キャッシュ SATA6Gb/s 7,200rpm WD5001FZWX
6TB:WD6001FZWX
WD Black 3.5inch 6.0TB 128MB キャッシュ SATA6Gb/s 7,200rpm WD6001FZWX
■WD Red(赤):RAID環境向けに検証、設計
1TB:WD10EFRX
WD Red 1TB SATA6Gb/s 64MBキャッシュ IntelliPower WD10EFRX
2TB:WD20EFRX
WD Red 2TB SATA6Gb/s 64MBキャッシュ IntelliPower WD20EFRX
3TB:WD30EFRX
WD Red 3TB SATA6Gb/s 64MBキャッシュ IntelliPower WD30EFRX
4TB:WD40EFRX
WD Red 4TB SATA6Gb/s 64MBキャッシュ IntelliPower WD40EFRX
5TB:WD50EFRX
WD Red 5TB SATA6Gb/s 64MBキャッシュ IntelliPower WD50EFRX
6TB:WD60EFRX
WD Red 6TB SATA6Gb/s 64MBキャッシュ IntelliPower WD60EFRX
■WD Purple(紫):最大32台のカメラを設置し、個人宅、ホームオフィス、スモールオフィス向けの監視システム
1TB:WD10PURX
WD Purple 1TB SATA6Gb/s 64MBキャッシュ IntelliPower WD10PURX
2TB:WD20PURX
WD Purple 2TB SATA6Gb/s 64MBキャッシュ IntelliPower WD20PURX
3TB:WD30PURX
WD Purple 3TB SATA6Gb/s 64MBキャッシュ IntelliPower WD30PURX
4TB:WD40PURX
WD Purple 4TB SATA6Gb/s 64MBキャッシュ IntelliPower WD40PURX
5TB:WD50PURX
製品は存在するが、数が非常に少ない。
6TB:WD40PURX
WD Purple 6TB SATA6Gb/s 64MBキャッシュ IntelliPower WD60PURX
回転数がなく「IntelliPower」となっているのは、可変であるためだ。
WDの説明によると、「微調整済回転速度バランス、転送速度、およびキャッシングアルゴリズムにより、大幅な省電力および安定したパフォーマンスを実現します。」とのこと。
CrystalDiskInfoなどでも、その回転数は取得できないようだ。
IntelliPower採用のWD20EARS(WD Green)は、CrystalDiskInfoでは回転数が取得できない
パーツ屋で最も目にするのは、Green(緑)だね。
Green(緑)が最も安く、売れ筋であるためだ。
そのため容量アップが早く、6TBモデルが存在する。
Blue(青)は以前はそれなりに見たが、今は見ない。
最大容量は1TBで止まっており、SATA3.0(3Gb/s)のままだ。
Black(黒)はハイパフォーマンス向けとされるが、Green(緑)と大差はないような…
最大容量は4TB。
Red(赤)はRAID用としてNASに向く。
データの肥大化に合わせ、最大容量は6TB。
監視カメラ用途のPurple(紫)の最大容量は4TB。
監視カメラの台数を多くしたり、画質を高くすると、録画データの保持期間が短くなる。
監視用途という目的なので、車のナンバーが読める程度の画質は必要だろう。
なお、安価な監視カメラが売られているが、内蔵されているハードディスクは一般のもの(WDの場合は緑)であり、紫が使われることはまずない(高くなる)。
この色展開、専用性を持たせて訴求しようとしているが、種類が多杉。
Green(緑)とWD Blue(青)の差が微妙だし、それらとBlack(黒)の差も微妙。
多色ではあるが、その間の差がないのだね…
Blue(青)は廃止かな?
ハードディスクの保証期間は、以前は1年が多かったが、今はかなり伸びている。
・WD Green(緑):2年 スペックシート(PDF)
・WD Blue(青):2年 スペックシート(PDF)
・WD Black(黒):5年 スペックシート(PDF)
・WD Red(赤):3年 スペックシート(PDF)
・WD Purple(紫):3年 スペックシート(PDF)
Black(黒)は5年で長い!といっても、5年間も使うことがあるだろうか?
Green(緑)とBlack(黒)があって、容量と販売価格が同じなら、Black(黒)を選ぶべきではあるが…
NAS向けには、
・WD Red:個人/スモールオフィス/ホームオフィスユーザー
・WD Red Pro:中小企業から大企業
・WD Re:高可用性システム向けの高耐久ストレージ
が存在する。
監視カメラ向けには、
・WD Purple:最大32台のカメラを設置し、個人宅、ホームオフィス、スモールオフィス向けの監視システムを構築
・WD Se:最大64台のカメラを設置し、中小企業やエンタープライズ向けの監視システムに最適
・WD Re:ミッションクリティカルなアプリケーションなど、中規模企業、大規模企業、エンタープライズ向け監視システムを想定、設置カメラ台数は無制限
が存在する。
エンタープライズ向けとして、毎分1万回転のVelociRaptorがあるが、速度はSSDには及ばない。
関連:VelociRaptor速度対決! – 1万回転のエンタープライズハードディスク
容量も少ない(最大で1TB)しね。
外形は3.5インチをしているが、その実は2.5インチ+ヒートシンク(IcePack)という構成。
そのため、容量が小さいのね。
まぁ、個人用途ではGreen(緑)を買い求め、不足するかもしれない信頼性については、ミラーリングとバックアップでカバーしよう。
価格の高いRed(赤)を求めたところで、壊れる確率はゼロにはならないしね。
ハードディスクは消耗品であり、いつかは必ず壊れる。
壊れるのを前提として、他ディスクへの複製(ミラー)や、コピー保持(バックアップ)を行うようにする。
上記のハードディスク群を、一覧にしてみる(価格はアマゾン,2015年8月現在)。
これを、1TBあたりの価格で並び替えてみる。
容量の小さい1TBは、やはり単価が高い。
2TB,3TB,4TB,5TB,6TBの各々で最も安いものは、やはりWD Green(緑)である。
2TB:WD20EZRX
WD Green 2TB SATA6Gb/s WD20EZRX
3TB:WD30EZRX
WD Green 3TB SATA6Gb/s WD30EZRX
4TB:WD40EZRX
WD Green 4TB SATA6Gb/s WD40EZRX
5TB:WD50EZRX
WD Green 5TB SATA6Gb/s WD50EZRX
6TB:WD60EZRX
WD Green 6TB SATA6Gb/s WD60EZRX
速度に関しては、ハードディスクに求めても限度がある。
ここはやはりSSDだ。
SSDも消耗品であるから、ミラーリングとバックアップでカバー。
関連:[速報] 1台で4PB(4,294,967GB)のSSDを入手!
データはハードディスクでミラーリングしているが、システムドライブとしたSSDには何もしていないことが多いのでは?
その場合、SSDが壊れたら起動できず、復旧には時間がかかる。
データ領域だけでなく、システム領域もミラーにしておきたいね。
片方のSSDが逝っても、もう片方が正常であれば、そのまま起動できる。
使用頻度にも寄るが、ハードディスクだけでなくSSDも、不具合がなくても交換しておきたい。
関連:TS256GSSD370(SSD,256GB,トランセンド)の入手と換装,データ移行(レビュー)
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