(2023年1月)
以前、クローン機器(玄立)を使ってHDDをSSDに換装したが、今回は、PS3正規の方法で行う。
正規の方法(公式)
「SSD」の記載は一切ナゐが、方法は同じ。
関連:PlayStation3のHDDを交換する方法 (SONY公式)
必要物
・PS3本体
・プラスドライバー(H型1番)
・SSD(事前フォーマットは不要)
・USBメモリー(FAT32)
・コントローラー(DUALSHOCK3)
・ミニUSBケーブル(コントローラー接続用)
・PSのアカウント(メールアドレスとパスワード)
・インターネット回線
・インターネットに接続したパソコン
・大量の時間(笑、目は笑ッてゐナゐ)
アカウントにログインする際に、「ソニーのサインイン確認コード」がメールで送られるコトがあるので、メールが読めるように。
バックアップ対象
移行させるデータは、主に以下となる。
・トロフィー(戦績のようなモノ)
・ゲームのインストールデータ
・ゲームのセーブデータ
・本体設定
HDDをSSDに交換する前に、PS3を起動し、PSのアカウントでログインしておく。
空き容量を、本体設定で確認する。
[設定]>[本体設定]>[本体情報]
分母がドライブ全体、分子が空き容量であり、これから、使用容量を計算で出しておく。
使用容量が表示されず、計算で出さないとならない、このヴァクァ詐加減!
トロフィーはローカルではバックアップできないので、ネットに接続し、同期させておく。
[PlayStation Network]>[トロフィーコレクション]
ゲームのインストールデータは、ディスク版でも、ゲームにより、生成されるものとされないものがある。
インストールが必須なものと、任意なものもがある。
生成する目的は、ローディング時間の短縮や、パッチ(バグ修正)や機能追加など。
BD(Blu-ray)ディスクの内容を書き換えるコトは不可能なので、HDDにデータを追加し、対応しているのだ。
容量は、ゲームによっては大小あり、数十MBのものもあれば、中には10GB近くに及ぶようなものもある。
DL(ダウンロード)版は、当然、全てのデータがインストールされる。
ゲームのセーブデータは、容量は小さい。
本体設定の容量は、確認不可能。
バックアップ
まず、最新のシステムソフトウェアにアップデートする。
[設定]>[システムアップデート]
2023年1月時点での最新はv4.89。
USBメモリー(FAT32)をPS3に差し込み、バックアップを行う。
だが、上述したゲームのインストールデータもバックアップされるため、先に調べた使用容量を超えるUSBメモリーが必要となる。
USBメモリーの容量が小さい場合、以下が表示され、バックアップできない。
例えば、250GBのHDDを256GBのSSDに換装する場合、250GB以上のUSBメモリーが必要になる。
そんな大容量のUSBメモリーなど持っていないだろうから、バックアップをする前に、後で入れられるデータは削除しておく。
ゲームを選んだ状態で△ボタンを押すと容量が確認できるので、大きな容量のものは消しておく。
これを繰り返し、本体設定で容量を確認、対象のUSBメモリー内に収まるようにする。
以下の手順でバックアップを行う。
[設定]>[本体設定]>[バックアップユーティリティー]>[バックアップ]
非常に時間がかかるので注意。
余っている大容量SSDがある場合は、USBケースに入れてバックアップ先にすることも可能だが、PS3の処理能力の低さと、USBの速度が遅い(2.0)ため、バックアップ及びリストア(復元)には非常に時間を要するので、ゲームのインストールデータはできるだけ消しておくのが良。
どうせ、プレイのためにインストールはしたが、もう遊ばないものもあるだろうし、この機にスリム化しておこう。
フォーマットの問題
バックアップに使うUSBメモリーは、FAT16/FAT32でフォーマットされている必要がある。
また、PS3ではフォーマットできない(機能がない)。
[設定]>[本体設定]に「フォーマットティリティー」いうのがあるが、これは内蔵ストレージに対してであり、それ以外はフォーマットできない。
NTFSやexFATでフォーマットしても、PS3は認識しない。
だが、Windows11/10では、FAT32では32GBまでしかフォーマットできない。
以下のコマンドにより、これらのWindowsでも、PowerShellを使ってFAT32でフォーマットできるが、
format /FS:FAT32 (ドライブレター):
面倒なので、buffaloの「Disk Formatter」を使う。
これにより、64GBのUSBメモリーもFAT32でフォーマットできる。
当然ながら、フォーマット後でも、57GB程度しか利用できない(64GBに満たない)。
ゲームタイトルの記憶
換装後、バックアップ前に消したゲームのインストールデータを、ディスクなり、PlayStation Storeからダウンロードする必要がある。
そのため、ゲームのタイトルを記憶しておく必要がある。
だが、PS1/2/3のDL版ゲーム購入は、PSNのログインしても、ゲームライブラリーの「購入済み」には表示されない。
ここに表示されるのは、PS4以降のゲームだけ?
PS3は2022年4月30日にアフターサービスが終了しているタメかはシラン(SILANE)。
【アフターサービス終了のお知らせ】
PlayStation®3のCECH-4300シリーズ本体および全てのPlayStation®3周辺機器につきまして、部品在庫の枯渇により2022年4月30日(土)をもってアフターサービスの受付を終了いたします。お申込みをご検討中のお客様はお早めにご依頼ください。https://t.co/gIYzjfy0p6 pic.twitter.com/PZ6hKss5L9— Ask PlayStation JP (@AskPS_JP) February 28, 2022
過去に購入したゲームは、PSNのアカウント設定>利用履歴で調べるコトは可能だが、一覧では「商品購入」とだけ表示され、タイトルは壹々クリックしないと確認できないので、メモするかPS3の画面を録画するなどシテオクと良。
PS3内にあるPlayStation Storeの「ダウンロードリスト」には表示されるが、PS3でのPlayStation Storeは激重なンで覚悟セョ!
この一覧からダウンロードすると、SSD内にあっても既に有るとは言われず、ダウンロードできてしまう(=時間と回線の無駄)。
よって、バックアップ前に削除したもののみを別途記録しておく必要があり、非常に面倒!
また、ダウンロードの進行状況は[ネットワーク]>[ダウンロード管理]で見れるが、壹々PlayStation Storeから抜けないと確認できない、このヴァクァ詐加減!
SSDに換装
バックアップが終了したら、HDDをSSDに交換する。
SSDにはシステムデータがないので、以下からシステムソフトウェア(PS3UPDAT.PUP)をダウンロードし、USBメモリーに入れる。
PS3UPDAT.PUPは圧縮もなにもされていないので、そのままでOK。
PS3UPDAT.PUPを置くフォルダー構成(階層)は、以下の通り。
(USBメモリーのルート)>PS3>UPDATE>PS3UPDAT.PUP
このUSBメモリーもFAT32である必要があり、他のデータが入っていても構わないが、公式では「約320MBの空き容量が必要」となっている。
なお、システムソフトウェアアップデートv4.89のPS3UPDAT.PUPの容量は196MBであった。
また、ここで使うUSBメモリーは、先のバックアップで使ったものと兼用(同居)可能なので、2本用意する必要はない。
システムソフトウェアのインストール
システムソフトウェアを入れたUSBメモリーを挿して、PS3の電源を入れる。
コントローラーの「スタートボタン」と「セレクトボタン」を同時押しして、SSDにシステムソフトウェアをインストールする。
↑PSボタンを押す
↑「スタートボタン」と「セレクトボタン」を同時押し
↑「スタートボタン」と「セレクトボタン」を5秒以上同時押し
↑フォーマット
インストールが完了すると、PS3が初期状態で起動する。
セットアップの際のユーザー名やネット設定等は不要。
何故なら、これらはバックアップ対象であり、後(ノティ)のリストアで復元されるからだ。
それに、リストアを実行すると、リストア前にストレージはフォーマットされてしまう。
リストア(復元)
バックアップしたUSBメモリーを挿し、
[設定]>[本体設定]>[バックアップユーティリティー]>[リストア(復元)]
と進んで、バックアップデータをリストア(復元)する。
バックアップ同様、PS3の処理能力の低さと、USBの速度が遅い(2.0)ため、リストア(復元)にも非常に時間を要する。
PSNにログインする。
先に記憶したゲームのディスクを入れ、ゲームを再インストール、また、PlayStation Storeから、購入済のゲームを再インストールしていく。
再インストールも、PS3の処理速度の遅さや、ダウンロードの遅さ(回線が速くても遅い)により、非常に時間を要する。
換装の効果
測ってはゐナゐ(笑)が、
・PS3の起動時間は変化ナシ
・ゲーム起動は速くなる
らシ~。
なお、PS1のDL版ソフトの起動は短くはならない。
これは、HDDの時からソ~(ディスク版と同じロード時間)であり、PS3に於けるPS1のエミューレーションの仕様だろう。
ロード時間に依存するゲームがないとは限らず、ロード時間の短縮は技術的には可能だろうが、バグが生じるかもしれないカラネ/辛根。
換装後の動画
以下の3/三/惨動画は、全てダウンロード版。
↑PS3のゲーム(USF4)
↑PS2のゲーム(NBC)
↑PS1のゲーム(KOF95)
SSDの容量
2020年11月にPS5も出ており、また、パソコンでもゲームができる今、PS3はさほど起動しないかもしれない。
その場合は、元のHDDを少し超える程度の容量のSSDで問題ないだろうが、今後もインストールデータが増えると思われるガティなゲーマーは、できるだけ容量の大きなSSDに換装すべきである。
PS3が認識する最大容量は、1.5TB。
取り敢えず元より少し大きいものに交換し、足りなくなったその都度交換...のようなコトだと、再度、上記にような面倒な作業をしなければならない。
ドライブの交換は非常に容易だが、その後が非常面倒で、時間がかかる。
・データの取捨選択
・バックアップ
・リストア(復元)
・再インストール
データの取捨選択は利用者の確認が必要だし、バックアップやリストアは放置でOKとはユッテモ時間を要し、その間の電気代も無視できない。
再インストールも、PS3の処理速度の遅さや、ダウンロードの遅さ(回線が速くても遅い)により、非常に時間を要する。
なので、ヤルなら、MAX(最大)の1.5TBに換装しておくと、後/后の憂ゐがないだろう。
けど、残念ながら、1.5TBのSSDって、ほとんど売られナゐ。
ソレ以上となると2TBとナルガ、2TBを載せると、1.5TB分は認識され、使用可能。
500GBは無駄になるが、容量が大きいと容量当たりの単価は下がるので、妥協できるかはあンさン次第!
(2023年1月時点での最安価格)
・512GB:3,680円(7.19円/GB)
・1TB:6,250円(6.25円/GB)
・2TB:11,980円(5.99円/GB)
PS3のSATAはSATA3.0(6Gb/s)ではなくSATA2.0(3Gb/s)なので、高速なSSDを選んでも意味がない。
当方はガティなゲーマーではなく、PS3を起動させることものないので、元のHDD250GBを、256GBのSSDに換装する程度だ。
「起動させることもないのだから、SSDに換装する必要はナゐンでは?」と思われた諸君/輩は、速やかに立ち去ルェゐッ!!
その他
177GB/238GB(61GB使用)の状態でバックアップを取ると、USBメモリーの使用容量は約28GBだった。
保存場所は以下。
(USBメモリーのルート)>PS3>EXPORT>BACKUP>YYYYMMDDHHMM(年月日時分)
FAT32の制限により、1ファイルの容量は最大4GBまでなので、複数のファイルに分割して保存される。
61GB使用に対し、約28GBで済んだのは、
・バックアップ不要なデータが存在する(システムソフトウェア)
・バックアップの際に圧縮される?
詳細はシラン(SILANE)。
PS3は2022年4月30日にアフターサービスが終了している以上、ダウンロード等のネットワーク機能が、いつ終了されるか分からない。
ディスク版ゲームのバグ修正が不可能になることでプレイできなくなったり、購入済のゲームであってもダウンロードできなくなる惧れがある。
なので、必要なダウンロード物は、サービス提供中にダウンロードしておくコト。
同様の手順でPS3の入ったSSDをもう壹ツ作成しておくと、「サービス終了後にSSDが壊れたので換装したが、再ダウンロードできない!」という場合でも復帰できる。