Debianで起動ドライブを含んでソフトウェアRAID(ミラーリング)を組むと、
ミラーは組めているが、MBR(とgrub)が片方のディスクにしか書き込まれていない。
/dev/sda
/dev/sdb
これでは、sdaが死んだ場合に起動不可となる。
そのため、sdbにもgrubをインストールしておかなければならない。
device (hd0) /dev/sdb
root (hd0,0)
install /boot/grub/stage1 (hd0) /boot/grub/stage2 p /grub/grub.conf
(注) Debian7.4ではgrub.confではなくgrub.cfgである。
(注) 環境によっては、/boot/grub/menu.lst(以前のGrub)も存在する。
↑を実行しなくても、
システムが問題ない間に
grub-install /dev/sdb
を実行すれば、sdbからも起動可能?
但し、フォーマットがext3でないと不可能(ext4では不可)?
念のため、grub-installの前に
update-grub
をしておいた方がいいだろう。
① update-grub
② grub-install /dev/sdb
RAID1は耐障害が目的なので、片肺で起動できるか、その後、死肺を除去し新肺を追加し両肺にできる(再構築,Duplicate,Rebuild)か…を確認しておくべきだ。
ミラーの片方がダメになると、デグレード状態と表示される①。
このまま放置するのは片肺運用で非常に危険なので、死肺を除去し、新肺を追加する。
GUIでの再構築は、RAIDアレイの「%d個のコンポーネントを編集」から可能②。
RAIDからドライブが外れているので、これを追加すると、Partitionが確保され再構築(リカバリ中)される③。
再構築の途中でシャットダウンした場合、再起動後に再構築が再開される。
その際、色々なパターンを試行することになるが、新規インストールや追加するディスクはMBR含め消去しておくこと。
MBRは「パーティション外」なので、パーティションを削除しても残ってしまう。
MBRに何かしら残っていると、設定していないのに設定されているとか、分かりにくくなる。
当然、市販されているディスクは「完全に空」である。
RAID1とは片肺になっても起動できるべきものである。
わざわざ作業しないと何れでも起動できるようにできない意味が分からない。
2台のディスクをミラーすれば済むのに、わざわざPartition切ってペアを設定したり、面倒杉。
ということで、以下はハードウェアRAIDについて。
最近はRAIDカードを買わなくても、マザー自体でRAID機能を持っているものが多いからね。
で、マザー上でRAID1(ミラー)を組み、インストールしようと進めると、ミラーを組んだはずが、ディスク(Partition)設定画面で、ディスクが2つ見えている罠。
RAID1組んだので、見えるディスクは1つでは?
調べると、インストール時に、以下のオプションが必要なようだ。
dmraid=true
具体的には、
Debianのインストールディスクで起動
渦巻画面でInstall、Graphical Install…とメニューが出るので、(Graphical Installを使うのであれば)Graphical Installを選択状態にする(Enterキーは押さない)。
その選択状態でTabキーを押すと、画面下部にオプション設定が表示される。
その末尾に、スペースを置いて
dmraid=true
と入力し、Enterキーを押す。
そのまま進めると、ディスク(Partition)設定画面でディスクが1つとなっている。
まぁ、インストール途中のgrubのインストール時にエラーとなる(liloもエラー)のであるがwww
ハードウェアRAIDはMBR含め全くの同一の内容になるので、片方外しても起動できるはず(要確認)。
気になる点。
RAIDが崩れた場合、Debian起動中のリビルドは可能なのか?
BIOS画面でのリビルドしかできなければ、ダウンタイム長で意味なし。
Windowsなら、RAIDの監視、リビルド機能を備えたソフトウェアがあるので、それをインストールして常駐させれば済む。
Windows起動中のリビルドも可能。
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