通常、phpファイルは、それ自体がブラウザ等により表示(リクエスト)されなければ実行されません。
表示させずに実行するためにはCRONを使うことになります。
しかし、サーバーでCRONが使えないサーバーもあります。
この場合、プログラムを書いたページのヘッダに
<META HTTP-EQUIV=”refresh” CONTENT=”秒数”>
を入れておき、そのページをネットに接続された常時起動のパソコンで表示させておく方法があります。
原始的かつ強引ですが…
これにより、プログラムをN秒毎に実行させることができます。
秒数を小さくするとサーバーに負荷がかかるので、最低でも300秒(5分)程度にしておきましょう。
しかし、これでは実行間隔の設定しかできず、N秒毎に延々と実行されてしまいます。
そこで、
・PHPで条件を指定(if,elseif,else)
しておき、条件を満たした時のみに実行するようにすれば、CRONにある程度近づけられます。
例:午前10時になったら実行する
時での条件分岐ですが、
$now_hour = date(“H”) ;
で時のみが取得できます。
これが10以上($now_hour>=”10)になれば…とすれば10時以降に実行されますが、
これだけでは、午前10時以降、23時59分59秒まで、N秒毎に実行されてしまいます。
「午前10時になったら実行する、かつ、1日1回」
という場合は、実行日時をDBにINSERTしておき、
「同日でなく」かつ「10時以降」であれば実行する、とすればよいでしょう。
//現在の年月日
$now_date = date(“Y-m-d”) ;
//最終実行年月日
$last_date = “DBからSELECTした最終実行年月日” ;
と変数に格納しておき、
if($last_date!=$now and $now_hour>=”10″)
とします。
実行結果をDBに格納することは、実行されたかどうかのログを取ることにもなります。
もちろん、
「日付が変わったら実行する、かつ、1日1回」
ということも可能であり、前日のページビューをメールで報告させることもできます。
なお、条件分岐の前に「N秒毎」という大前提があるため「午前10時ジャストに実行」は、困難です。
N=300(5分)の場合、運悪く最終表示が「午前09時59分59秒」であれば、次の表示は「午前10時04分59秒」となり、約5分遅れることになります。
実行時刻が接近したら <META HTTP-EQUIV=”refresh” CONTENT=”秒数”> の秒数そのものを小さくする(頻度を上げる)等の工夫で、負荷を抑えつつ、この遅れを縮めることができますが、数分の遅れが大きな問題となる局面は、個人レベルではそれほど多くはないでしょう。
前日のページビューの報告が、約5分遅れても、翌朝に見るでしょうし…