今となっては古い話だが。
以下、自己責任で。
実行環境:Windows7 Professional 64bit
D25HW(emobileのモバイルルーター)とC01HW(ソフトバンクモバイルのモバイルルーター)は、外観が同じ。
バッテリーも同じで、共用できる。
内部がソフトウェアレベルで少し違うだけ。
D25HWには最新のファームウェア(Ver.2.00 2011年2月1日公開)が出ており、以下の機能改善が施される。
USBケーブル接続時の充電
充電不可→充電可能
USB接続時の充電時間
約6時間→約4時間
充電中のディスプレイ表示
数秒で消灯→充電中は点灯、充電完了後に消灯
電池残量表示の改善、他
魅力的な機能改善だが、このファームウェアは、C01HWには出ていない。
そこで、C01HWをD25HW化し、最新のファームウェア(Ver.2.00)を入れてしまう方法。
まず、D25HW用のファームウェアを入手する。
Y!mobile内のemobileの案内からのリンクは、既に消失している。
関連:Pocket WiFi(D25HW)をご利用のお客さまへ – 本体ファームウェアのバージョンアップについて (2011年2月1日)
だが、Y!mobile内のeaccessの案内からのリンクは生きているので、ここから「D25HW_Update_tool_win_V2_00.zip」をダウンロードする。
関連:Pocket WiFi(D25HW)本体ファームウェアのバージョンアップについて (2011年2月1日)
# D25HWは古い機種であり、emobileもY!mobileとなっている。
# よって、このファイルがいつまで得られるかは不明なので、早めに入手し、入手したら保存しておくこと。
「D25HW_Update_tool_win_V2_00.zip」を解凍すると、以下の2ファイルが得られる。
・D25HW_Firm_Update_win_V2_00.exe
・D25HW_Driver_Update_win_V2_00.exe
必要なのは「D25HW_Firm_Update_win_V2_00.exe」の方である。
だが、これはD25HW用なので、このままではC01HWに適用できない。
そこで、バイナリエディタで一部を書き換える。
バイナリエディタは、Stirling(v1.31)を使用した。
関連:Stirling
Stirling.exeをダブルクリックして開いた画面に、解凍して得た「D25HW_Firm_Update_win_V2_00.exe」をドラッグアンドドロップする。
アドレス「0204B2CA」にある「31」を「32」に書き換える。
目視で0204B2CAを探すのは面倒なので、検索・移動>指定アドレスへ移動(16進)が楽。
「31」を「32」に書き換えたら、上書き保存する。
ここでは便宜上、書き換えたファイルを「C01HW_to_D25HW_Firm_Update_win_V2_00.exe」と呼ぶことにする。
C01HWとパソコンを、ミニUSBケーブルで接続する(マイクロUSBケーブルではない)。
リムーバブルドライブとしてC01HWが認識される。
# C01HWを接続したこの時、通信をC01HW経由で行おうとするので、ネットに接続できなくなることがある。
# 通信経路を変えるか、C01HWを抜くと接続できるようになる。
その中にある「SoftBank C01HW driver」の中の「setup.exe」を実行する。
これは、接続したC01HWを通信機器として認識するためのドライバーだ。
これを入れておかないと、ファームウェアのアップデート時に、C01HWが認識されず失敗する。
この時点ではリムーバブルドライブとしては認識されているが、通信機器としては認識されていないのだ。
ファームウェアを上げるには、C01HWをリムーバブルドライブとしてではなく、通信機器として認識させる必要がある。
ドライバーのインストールが完了したら、再起動を促されるので、再起動する。
再起動後、自動的にドライバーがインストールされる。
ドライバーのインストールされたら、書き換えで作った「C01HW_to_D25HW_Firm_Update_win_V2_00.exe」を実行する。
関連:EMOBILE D25HW アップデートマニュアル (Y!mobile内)
関連:EMOBILE D25HW アップデートマニュアル (eaccess内)
ファームウェアのアップデート中は、本体のディスプレイの表示は以下のようになる。
以下の画面となったら、書き換えは終了。
D25HW化したC01HWを起動すると、SoftBankのロゴであったのが、「EM(emobile)」のそれになっているのが分かるだろう。
D25HW化が完了したら、以下の取扱説明書に従って設定しよう。
関連:EMOBILE D25HW 取扱説明書 (emobile内)
アクセスに必要なSSIDやWEP Keyは、本体内面に書かれているはずだが、
D25HW化により、SSIDも変化しているので注意。
元のSSIDが「C01HW-************」なら、D25HW化したSSIDは「D25HW-************」となる。
スマホやタブレットなどでD25HWに接続したら、ブラウザで「192.168.1.1」にアクセスすると、管理画面となる。
・ユーザ名:admin
・パスワード:WEP Keyと同じ
設定画面に入るだけなら、SIMを入れる必要はない。
海外のSIMで使うなら、設定>3G設定>プロファイル設定と進み、APNなどを設定することになろう。
APNは、当然使用するSIMにより異なる。
管理画面に入るパスワードは安易な数字なので変更した上、SSIDとWEP Key、WPA Keyも変更しておくとよいだろう。
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