iOSデバイス向けのアプリを開発するためには、Apple IDを取得した上で、iOS Developer Programに申し込む必要がある。
申し込まないと、App Storeでアプリを公開できない。
Windowsのフリーソフトや、Androidのように、自サイトで勝手に配布することはできない。
# 配布しても脱獄していないiOS端末にはインストールできないので意味がない。
iOS Developer Programには、以下の3種類がある。
① iOSデベロッパプログラム (年間参加費 8,400円)
個人開発者、個人事業主、法人企業、組織団体、行政機関、教育機関がApp Storeでアプリケーションの配布を希望する場合
② iOSデベロッパエンタープライズプログラム (年間参加費 24,800円)
所属している法人企業、組織団体、行政機関、教育機関の内部で配布するために業務専用アプリケーションの開発を希望する場合
③ iOSデベロッパユニバーシティプログラム (無料)
学位を授与できる高等教育機関が「iOS向け開発」のカリキュラム導入を希望する場合
②、もしくは①であっても個人でない(つまり法人等)の場合、登録時に
D-U-N-S Number (ダンズナンバー) が必要になる。
DUNS Number(D-U-N-S Number)とは、全世界の多くの企業、政府が、データベース上で企業を識別する手段として採用している、世界標準の企業識別コード。
日本では東京商工リサーチが管理している。
登録時に自らが法人と証明するのに、この番号を使用するワケですな。
自社のDUNS Number(D-U-N-S Number)を手に入れるのは、無料。
他社は、有料(1件3,000円,銀行振込)。
経営者でもDUNS Numberの存在自体知らない、というのが普通であったが、Apple iOS Developer Programで必要であるため、急に注目されるようになった。
関連:D-U-N-S Number とは何ですか?(Apple Support Center)
東京商工リサーチのサイトにも、以下の記載があるほどだ。
D-U-N-S Numberを採用している先の登録プロセスや審査の内容については
弊社側でお受け答えすることが出来ませんので各登録先まで
直接お問い合わせ頂きますようお願いいたします。
また、D-U-N-S Numberの新規登録・修正から、各社が参照している
D&Bデータベースへの反映には多少のお時間を要しますのでご留意ください。
関連:Apple iOS Developer Program及び各種取引にD-U-N-S Numberをご利用される方へ
自社が登録されているかを確認し、登録されていれば、フォームから申し込む。
画面中央の赤いボタンをクリック(D-U-N-S Numberを検索する)
検索
結果一覧にあれば左端のDUNSをクリック
使用許諾契約の同意(最下部)
申請者情報等を入力
確認画面
完了画面
しばらくすると、メールでD-U-N-S Numberが送られてくる。
返信は即時ではないので、余裕を持って申し込むこと。
D-U-N-S Numberが記された返信メール
申込日の翌営業日までには返信が来るようだ。
なお、申し込むと、
Subject: [TSRメルマガ] ●●~●●~●●
というメルマガが来るので覚悟すること(月に3-4回配信、配信停止は可能)。
で、自社が登録されていなかったらどうするのか?
登録するしかありません(笑)
D-U-N-S Number確認の流れ
法人の場合は、登記簿謄本等を東京商工リサーチに送り、申請する必要がある。
—–
個人事業主の場合は個人事業開始申告書や開廃業証明書、開業届出済証明書、屋号記載の公共料金請求書、屋号記載の通帳のコピー等を東京商工リサーチに送り、申請する必要がある。
とあるが、Appleでは個人登録(個人事業主や個人経営)の場合は、個人として登録し、D-U-N-S Numberは不要とある。
私は個人事業主/個人経営者です。企業/組織として登録できますか?
いいえ。ただし、個人としてご登録いただけます。この場合、D-U-N-S Number は不要です。
個人として登録する際に D-U-N-S Number は必要ですか?
いいえ。D-U-N-S Number は、企業/組織として Apple Developer Program に登録する場合にのみ必要です。
関連:D-U-N-S Number とは何ですか?(Apple Support Center)
登記簿謄本を用意する等の手間があるため、D-U-N-S Numberの即日発行は不可能なので、D-U-N-S Numberの取得準備を進めておき、D-U-N-S Numberを手に入れてから、iOS Developer Programに申請しよう。
そうでないと、Apple IDの取得はできるが、iOS Developer Programへの登録が完了しない(進めない)。
D-U-N-S Numberがないと進めない
また、私の環境だけかもしれないが、フォームの多くは英語なので、慣れない人は何とかしましょう。
というか、開発着手後は英語環境多々なので、こんなフォームくらいクリアしないとダメです(笑)
Create an Apple ID
Register as an Apple Developer
手順を簡単に書くと、
Apple IDを取得する。
iOS Developer Programに申し込む。
iOS Developer Programに申し込む際に、D-U-N-S Numberが必要になる。
iOSデベロッパプログラム、iOSデベロッパエンタープライズプログラム含め何度か登録してきたが、Apple IDの取得にしても、iOS Developer Programの登録にしても、項目が多すぎて大変なのよね…
秘密の質問と答えとか(笑)
それも3つも必要(笑)
メールアドレスも必要になるので、予め作っておこう。
Apple IDについては取得済みであれば不要だが、それ以外のApple IDで登録する場合は別のメールアドレスが必要。
また、iOSデベロッパプログラムからiOSデベロッパエンタープライズプログラムへの「昇格」は、できない模様?
この場合も、別のApple IDが必要になる。
なお、本内容は2014年5月時点のものであり、今後、変更になる可能性がある。
iOS Developer Programのサイト(Apple)や、DUNS Numberのサイト(東京商工リサーチ)を確認されたい。
DUNS Numberなど不要になる時代が来るかもしれないが、アプリ開発元の「身分確認」を確実に行う必要があるので、今後も必要だろうね…
その点、Androidは緩い。
そのかわり、不審なアプリが発生しやすい環境なのだ。
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