8月に書いた、八木蛇落地悪谷(やぎじゃらくじあしだに) – 災害地名と土地利用の件。
広島の土砂災害で最も大きな被害に見舞われた安佐(あさ)南区八木地区が、崖崩れの多発地帯を表す「蛇」や「悪」のつく地名だったと言われています。
日本の地名の多くは過去の災害を伝え、後世に警鐘を鳴らすサインですが、時代とともに消えつつあることも事実です。
現代の私たちは先人のメッセージをどう受け止めるべきでしょうか。
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名古屋大学減災連携研究センター長の福和伸夫教授らの研究グループは、鉄道の駅名やバス停の名前と地盤との関係を調べてきました。
近年、市町村合併による地名変更や、「希望が丘」など不動産価値を高めるためのイメージチェンジが各地で進んでいますが、駅名などは比較的変わることがなく、特にバス停名は公式の地名でなくとも、地元住民になじんだ通称が使われることが多いそうです。
関連:広島災害の教訓―変わる地名、消える危険サイン(2/3)
付近の住所にない名称が、バス停に付いてたりするしね。
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地名や土地利用図だけもそうだが、その土地を訪れで感じたものが重要。
裏に山があるとか、池があるとか、高台だとか、谷だとか。
土地の傾きや、降雨時の水の流れなども。
広い範囲の高台は、山を切り崩して谷を埋め造られた可能性が高く、谷であった地区は地盤が脆弱である。
感じ取る能力が求められるだろうが、生物的勘だけでなく、理系的知識がそれらを助けるだろう。
自然科学が必要なのは、そういうことだろうと思う。
日米中韓の4か国中、日本の高校生は自然や科学に対する興味や関心が一番低いという調査結果を6日、独立行政法人・国立青少年教育振興機構が発表した。
「社会に出たら理科は必要なくなる」と考える生徒の割合は日本が最も高かった。
判断の裏には、何かがあるはずだが…
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