八木蛇落地悪谷(やぎじゃらくじあしだに) – 災害地名と土地利用

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広島の豪雨災害。

八木蛇落地悪谷(やぎじゃらくじあしだに)

小倉智昭氏「昔から残る地名にはいわれがある」

地元民と浄楽寺の住職

# 住職はいいとして、地元民が古い地名を知っているのは、どういうことなのか。
# 蛇落地悪谷という地名が地元民が小さいころに使われていたとは思えないので、先祖から聞いているのか…

昔からの地名にはいわれがあるが、不吉な地名は、後に感じのよい地名などに変えられてしまうことがある。

不吉な地名のままでは、新たに住む人が来ないからね。

地名にはいわれがある」という点について。

都内の渋は、元々「(たに)」であったのは、有名な話だね。

ストリートビューで、渋谷マークシティの南沿いを東(渋谷駅方向)に見ると、よく分かる。

渋谷マークシティ付近
急な下りとなっており、渋谷が谷底であることが分かる


大きな地図で見る

以下の本には、地名にどのような漢字が含まれていれば、どのような災害があるのかが記されている。

例えば、「●●新田」という地名は、元々水田であったので地盤が悪く、地震の際に液状化現象が生じ建物が傾く危険性がある。

また、「カマ」が付く地名は、津波が大地を噛むように抉(えぐ)り取るということから付いた、といった感じだ。

カマ」が付く地名には、石(岩手県)や塩(宮城県)などがあり、2011年の東日本大震災の際には津波に襲われた。

地名は災害を警告する
地名は災害を警告する ~由来を知り わが身を守る (tanQブックス)

地名は転化(音をとる)や訛化に注意。

葦(アシ)や芦(アシ)は、悪(ア)シに、梅(ウメ)は埋(ウ)メに通ずるなど。

大阪駅のある「梅田」は、梅が植わっていたのではなく、埋め立てられた土地(埋田)なのだ。

千葉県我孫子市布佐では、東日本大震災発生時、一部の地区のみに液状化現象が発生した。

昔の地形図を調べると、液状化現象が発生した地区は、昔は河跡湖や水田であったことが分かる。

関連:千葉県我孫子市布佐地区の液状化災害

住居を構える際は、手間はかかるが、昔の地形図でその地区が元々何であったかを調べ、さらにはその地区の昔の地名は何であったかを調べる必要があろう。

東京都目黒区の「自由が丘」、駅周辺は戦前に衾沼(ふすまぬま)という沼地を埋め立てて造成された土地であり、丘といいながら周辺と比較して低地となっている…

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それ、代表的な「イメージ地名」では?

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