Debianがミラー不良で起動しないので復旧させる(デグレード状態,リカバリ中,grub)

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Debian(7.5)サーバーを再起動したら、ブート途中で死亡。

Debianの起動に失敗
この状態で止まってしまう

どうも、ブートに必要なファイルが読み込めないようだね。

このサーバー、ソフトウェアRAID(ミラー)を組んでる。

sdaとsdbの2台(スペアはなし)。

BIOS上では、2台とも認識はされている。

そのどちらに問題があるのかを確かめるため、sdaを切り離して起動させると、同じ画面でコケる。

よって、sdbが異常と判断。

sdbを取り外し、sdaのみとすると起動することを確認。

ただ、この状態では片肺で危険なので、速やかにハードディスクを追加する必要がある。

しかし、同型式のハードディスクがなかったので、同容量のディスクを追加。

# 同容量以上であれば、他のメーカーや型式のハードディスクでも構わない。

ハードディスクを追加し起動させ、ディスクの管理画面(ディスク・ユーティリティー)へ。

左の下方にあるミラーを選択し「%d個のコンポーネント」を編集をクリック。

スペアを追加すると、リカバリ中となり、リカバリが進行する。

リカバリ完了後、grubをアップデートし、sdbにもインストール。

update-grub

grub-install /dev/sdb

これをしておかないと、sdaが逝った場合に、sdbから起動できないのだ。

それでは、ミラー組んでる意味ないよね。

ミラー領域に起動パーティションが含まれている場合は、パーティション・フラグを「ブート可能」にする。

この後、スペアとしてsdcも追加しておく。

ミラーを選択し「%d個のコンポーネント」を編集をクリックすると、sdcをスペアとして追加できる。

スペアを追加した
スペアを追加した

スペアとして追加されたsdcは、sdaやsdbが逝った場合に、自動的に上がってくれる。

当然、sdcには電源ケーブルとSATAケーブルの両方を挿しておかなければならない。

通電している以上、sdaやsdbよりも先にsdcが逝ってしまう可能性があるが…

sdcにも、grubをインストールしておく必要がある。

update-grub

grub-install /dev/sdc

そして、パーティション・フラグを「ブート可能」にする。

以上で復旧は終了。

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sdaとsdbの環境に、スペアを追加すると、追加したハードディスクがsdbとなり、元にsdbがsdcになる、つまり、sdaとsdcがミラーで、そのスペアがsdbとなることもあるので注意。

マザーボード上のSATA端子の順序によるようだが、そこまで気にしていられないので、必ずディスクのシリアル番号で区別すること。

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で、取り外したsdbを別のWindows端末に付けてS.M.A.R.T.を調べると、異常なし。

異常があれば廃棄するが、異常なしなので予備として使用可能?

てか、今回のブート途中での死亡であるが、sdaからだと起動できるのは分かるが、それが自動で切り替わらないとミラー組んでる意味がないのでは?

sdbからの起動で立たないのなら、自動的にsdaから起動を試行するとか。

—–

元々sdaやsdbとして使っていたハードディスクは、いずれも古いハードディスクである。

製造から5年以上経過しているので、それらを使い続けるのは、よろしくない。

未使用状態で5年保管した場合は別だろうが…

また、同じメーカで同じ型式だと、同時期に逝く可能性が高い?

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今回はスペア含め3台搭載とし、さらに予備の1台を保管してある。

これから気温が上がるので、ハードディスクの不具合が増えるだろう。

Googleのレポートでは、温度とハードディスクの故障は、あまり関係ないとのことだが…

—–

Linux RAID入門 という本があるが、平成19年(2007年)のモノで古い。

Linux RAID入門
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Debianだと、Debian3.1(sarge)Debian4.0(etch)の内容となっている。

しかし、以前よりはGUIで操作できる部分が増えており、扱いも楽になっているので、LinuxのRAIDに関して書籍は不要だろう。

が、やはり基礎知識はあったほうがいい(swapとは?grubとは?)ので、手に入るなら一読を。

Linux RAID入門(武田保真 著)
Linux RAID入門(武田保真 著)

Fedora Core6やCentOS4についても書いてある。

ミラーを組んだとしても、異常時に復旧できなければ意味がないので、その点にも注意。

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Debian復旧の詳細は過去にも多数書いているので、そちらも参考にされたい(画面が豊富)。

Debian7.4の時分のものだが、Debian7.5も同じだ。

関連:RAID(ミラー)の片方にバッドセクタ出現!(Debian7.4)

関連:(Debian7.4)ミラーリングのスペアディスクの追加と自動リビルド(再構築)

関連:DebianでのGRUBのインストール

関連:Debian7.4をハードウェアRAIDにインストールする際の設定(RAID1,ミラーリング)

関連:Debian7.4のgrub後に起動しない場合(grub-install,update-grub)

Debian GNU/Linux徹底入門第3版 Sarge対応
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