(2018年8月)
NVMe(NVM Express)のSSDであるSDSSDXPM2-500G-J25を入手した。
SANDISK(サンディスク)のSSDで、M.2、PCI-Express(PCIe)接続である。
登場は2018年5月下旬なので、比較的新しい製品となる。
コントローラーやフラッシュメモリーは片面のみに実装され、裏面には何もない。
スペック上の読込速度は最大3400MB/s、書込速度は最大2500MB/sなので、爆速であるが、実際はどうなのか?(ベンチマークは後述しているので画面スクロールで)。
まず、マザーボード(H170M Pro4,ASRock)にあるM.2ソケットにSDSSDXPM2-500G-J25を取り付ける。
取り付けそのものはカンタンだが、筐体をアクセスしにくい場所に設置しているのでやりにくい(笑)
固定用のネジはSSDにはついておらず、マザーボードに付属しているので、それを使う。
その状態で起動すると、デバイスマネージャーの「記憶域コントローラー」に、それまでにはなかった「標準NVM Expressコントローラー」が出現している。
ドライバーのバージョンが古い(2006/06/21)が、
最新版を自動検索しても見つからなかったので、これで問題ないのだろう。
# SANDISKやWDでも提供はないはず。
なお、H170M Pro4の場合、M.2ソケットにSATAのSSDを取り付けると、SATAの2ポート(SATA3_0とSATA3_1)が無効になるので注意が必要。
今回のSDSSDXPM2-500G-J25はSATAではなくPCIeなので、無効にはならない。
後は、普通のSSD/HDD同様、ディスクの管理でパーティションを確保しフォーマットすれば使えるようになる。
NTFSでフォーマット後の空き領域は465GBとなった。
CrystalDiskInfoは、以下の通り。
電源投入回数が「3回」になっているのは、出荷前のテストかはシラン(SILANE)。
取得できる項目が、2.5インチのSSDであるSL500 640GB(Colorful)に比べると、非常に少ないけど、何でかもシラン(SILANE)。
関連:[Colorful] SSD「SL500 640G」使用/速度計測 レビュー [ベンチマーク]
この状態(=起動ドライブではない)での速度計測結果は、以下。
メティアクティア速ゐね…
発熱は結構あるようで、ベンチ実行中、室温30度の環境で60度となった。
ビデオカード非搭載なので風流が期待できず、側板も常時開けッぱナしなンで(笑)、温度が下がらないのは、そのせいもあるのだろう。
この高温が速度に影響を与えている可能性があるので、下記のように携帯扇風機(強,爆音)で強引に冷やし、
再度計測した結果が以下。
温度は39度にまで下がったが、速度には変化はなかった。
つまり、60度程度では速度低下はないみたいね。
夏、冷房のない環境とかでさらに高温になるとか、冷房下で60度程度でも気になるなら、ヒートシンクやファンを付けると温度は下げられるだろう。
60度でも速度に影響はないかもしれないが、寿命に影響を与えるかもしれないからね。
SDSSDXPM2-500G-J25は上記のように爆速であるが、その分、購入価格は2.2万円程度と、500GBのSSDとしては高い。
普通の2.5インチの500GBのSSDであれば、crucialのMX500 CT500MX500SSD1でも1.2万円程度、ワケの分からなゐトコロ(芳賀)のンなら1万円以下で買えるからね。
PCIe接続のSSDと、SATAのSSDの間には圧倒的な速度差(3400MB/s対500MB/s)があるが、起動ドライブとして使う分には、数値ほどの体感差はないので、価格を抑えたい場合や、容量を重視したい場合は、SATAのSSDでもいいだろう(飯田朗)。
また、マザーボードにM.2ソケットがない場合は、アダプタ等が必要になるが、それにもカネがかかるので、SATAのSSDでいいだろう。
私が使っているマザーボードはH170M Pro4(ASRock)であるが、
これにはM.2ソケットがあり、かつ32Gb/s(Gen3×4)にまで対応しているので、SDSSDXPM2-500G-J25の速度が生かせるため、購入してみた次第。
古いマザーには、M.2ソケットがあったとしても、10Gb/s(Gen2×2)や5Gb/s(Gen2×1)までしか対応していないモノもあるので、M.2接続のSSDを買う場合は事前に調べておこう。
当然、M.2のSSDであっても、PCIeではなくSATA接続のSSDもあるので、注意が必要。
この場合、M.2ではあるが、速度は2.5インチのSSD程度となる。
つまり「M.2のSSD=速い」のではなく、「M.2かつPCIe接続のSSD=速い」のである。
加えて、M.2かつPCIe接続のSSDであっても、安価な製品だとSDSSDXPM2-500G-J25ほどの速度が出ないものがある。
1.8万円程度のWD Black PCIe WDS512G1X0Cあたりがそうかな。
スペック上の読込速度は最大2050MB/s、書込速度は最大800MB/sと落ちるが、それでも十分速いので、価格と相談で。
今回、SDSSDXPM2-500G-J25の選定にあたり、比較検討したのは以下である。
サムスン:960 EVO MZ-V6E500B/IT:2016年12月16日発売
サムスン:970 EVO MZ-V7E500B/IT:2018年5月上旬発売
970 EVOのスペック上の読込速度は最大3400MB/s、書込速度は最大2300MB/sであり、書込速度が最大2500MB/sのSDSSDXPM2-500G-J25より若干落ちるが、ほぼ同等といえる。
960 EVOのスペック上の読込速度は最大3200MB/s、書込速度は最大1800MB/sと少し落ちるが、970 EVOが出て型落ちになったので安いという利点がある。
サムスンには970 PRO MZ-V7P512B/ITという上位モデルがあるが、4万円程度と高いので除外。
また、SDSSDXPM2-500G-J25はSANDISK(サンディスク)の製品であるが、WD Black NVMe WDS500G2X0Cとほぼ同じ製品だと思われる。
てか、サンディスクの親会社はウエスタンデジタル(WD)社である。
なお、WDには250GB/500GB/1TBの群があるが、SANDISKには500GB/1TBしか存在しない。
ブランドで選ぶか、価格で選ぶか、各自の判断で選択しよう。
SDSSDXPM2-500G-J25の保証は、期間(5年間)か、TBW(Total Byte Written:総書込みバイト量)が300TBに達するまでの、いずれか短い期間となる。
私の用途では期間(5年間)が先に達すると思われるが、5年後にこの速度が時代遅れになるとは思えないので、5年後でも不満なく使えると思う。
但し、容量(サイズ)には注意が必要である。
速度には不満なくとも、空きサイズに不足を生じれば、大きなストレスとなる。
起動ドライブの移行はクローンツールでカンタンになったものの、ソレナリに面倒なので、ゲームのインストール等で容量が必要なら、1TB(SDSSDXPM2-1T00-J25)など、できるだけ大きな容量のモデルを選択しよう。
一度組んでしまった後は、そうそう変更したくないからね。
<現在(2018年8月)のシステム:2016年組上>
CPU:Core i7-6700(Skylake) 定格使用
M/B:H170M Pro4(ASRock)
MEM:TS2133HLH-16GK(Transcend) 8GB×2枚
SSD:SDSSDXPM2-500G-J25(SANDISK) 500GB NVMe !NEW!
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